玄関王のご紹介

『玄関王』は、伝統工芸の日田下駄づくりの技術を活かし、日々の生活をちょっとおしゃれにするサンダルです。

竹(アジロ編み)とニス仕上げの美しさ

『玄関王』は、台の表面にアジロ編みの竹を貼り、ニス塗りで仕上げています。

緻密な竹細工の美しさに加え、ニスのつややかさを

「きれい」「美しい」とおっしゃってくださるリピーターの方も多くいらっしゃいます。

履きやすく丈夫なアッパー(甲革)と特別な亀甲釘

足の甲を覆うアッパー(甲革)の内側は、柔らかなトリコットを使用。

また、丁寧に縁取りを施し、丈夫さも追求しています。

アッパーを台に取り付ける釘は、

吉祥文様の亀甲で、長寿・健康を願うデザインです。

見えづらい部分も丁寧に、皆様の健康や幸せを願いながら作っています。

歩きやすい繊細な台底のカーブとEVA素材

『玄関王』は美しさだけでなく、実用性も追求。

歩くとき、自然にスリッパが足についてくるよう、

足裏中心からつま先部分にかけてのカーブを細かく設計しています。

また、底にはゴムではなく、EVAを使用しています。

EVAとは、柔軟性と弾力性に富んだ丈夫な素材です。

寒い時期でも硬くなりにくく、軽量で歩きやすいことが特徴です。

お好みの生地でアッパー作成

『玄関王』は、あなたのお好みの生地で作成可能です。

好きな柄の生地、思い出の洋服生地の一部…。

お送りいただければ、その布地でアッパーをお作りします。

台(サンダルそのもの)のサイズを5つからお選び頂けますので、

オリジナルサンダルのオーダーも可能です。

日田下駄について

大分県日田市の「日田下駄」は、

広島県福山市の松永下駄、静岡県静岡市の駿河塗下駄と共に語られる

日本の下駄「三大産地」に数えられます。

日田下駄の歴史

日田下駄の歴史はとても長く、その起こりは1830年頃(天保)にまでさかのぼります。

その頃の日本は江戸時代中後期、

天領(幕府直轄地)だった大分県日田市は、

多くの土地からの文化が流れ込み、それは華やかなものでした。

その頃、幕府から山林保護政策が発せられ、杉の植林が推奨されたのです。

その杉を使った履物として、日田下駄づくりが始まりました。

他の下駄の産地よりも早い時期に下駄づくりがスタートし、

歴史を誇るのが日田下駄です。

日田下駄の特徴と作り方

ベーシックな日田下駄は、

さらっとした履き心地が特徴です。

杉の台材を一度焼き、表面を磨くことで現れる黒っぽい木目を楽しみます。

これを神代焼仕上げといい、

手間はかかりますが、足の裏のべたつき予防に有効です。

現代では、杉だけでなく桐を使ったり、

様々な素材を組み合わせたりと、

そのスタイルを広げているのが日田下駄の特徴・作り方です。